EDMとは?ジャンルや特徴、おすすめなどを一挙に紹介! |
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そもそもEDMって何でしょう? 「EDMWORKER」では「全世界で活躍するEDMアーティストを網羅的に紹介」をコンセプトに様々なEDMを紹介していますので、原点となる「EDM」について説明しないわけには行きません。 と言うことで今回は「EDM」のジャンルや特徴、実例を交えた曲構成の説明、おすすめプレイリストなどを一挙に紹介します! Contents EDMとは?EDMは「Electronic Dance Music」の略です。 E:Electronic(エレクトロニック) D:Dance(ダンス) M:Music(ミュージック) 「シンセサイザー等の電子的な音色で作られた踊れる音楽」と言った所でしょうか。 シンセサイザーとは、日本を代表するEDM作曲家の小室哲哉さんがよく弾いていた鍵盤楽器と言えばわかりやすいですかね。 今ではシンセサイザーを使用せずにPCだけでEDMを作れてしまう時代ですが、作曲スタイルは千差万別です。 その他にもEDMにはジャンルや特徴、よくある曲構成や代表的なDJがいますので、順に見ていきましょう! EDMのジャンルEDMのジャンルには様々なものがあり、DJによって主戦場となっている得意なEDMジャンルがあります。 ただ、複数のジャンルに跨り曲を提供しているDJが多い為、DJの特徴と並行して見ていくのが良いでしょう。 多くのDJはフェスやクラブでの興行や楽曲提供・プロデュース業を並行して行っており、有名シンガーへの楽曲提供を行う事で知名度が上がり、それらが結果としてフェスやクラブの興行成功への相乗効果をもたらしています。 「EDMWORKER」でも日本人によりマッチしそうな Progressive House や Dance Pop 、Tropical Houseの中からメロディアスなEDMをより多く紹介していますので、一度聴いてみて下さい。 それでは、主要なEDMのジャンルを見ていきましょう。 Big Room(ビッグ・ルーム)その名の通り、フェス等の大規模会場での演奏を前提とした踊れる音楽のジャンルです。 テンポは130前後4つ打ちのキックが印象的曲構成はシンプルではあるが、各音色が太い「これを聞いたら盛り上がるしかないEDM」にも数多くこのジャンルからリストアップしています。 音楽的にも聴き応えのあるものから、フェスで大盛り上がりの定番曲まで幅広く盛り込んていますので是非一度聴いてみてください。 Big Room の代表曲としてはメジャー過ぎますが、Martin Garrix – Animals を。 Progressive House(プログレッシブ・ハウス)まさしく激戦ジャンル。 ハウスミュージックの派生ジャンルと言われていますが、Big Room を得意とするDJが数多くこのジャンルで曲をリリースしており、名曲揃いなのも特徴的です。 テンポは120~130前後曲全体に緩急や起承転結があるキラキラ系の音色メロディアスメロディアスな曲調が多いジャンルである事から、J-popが好きな方はこのジャンルが一番しっくり来るのではないでしょうか? Progressive House の代表曲やDJは多過ぎて紹介しきれませんので、是非一度プレイリストを聴いてみてください。名曲揃いです。 「メロディアスなEDM」 Dance Pop(ダンス・ポップ)Progressive House と明確な区別が難しいのですが、EDMと言うより少しライトなポップチューンと言ったところです。 世界的なシンガーにEDM DJが曲を提供して成功している例が多いのも特徴ですが、どちらかと言うとDJよりもシンガーに注目されるジャンルです。 代表的な曲を2曲。 Ariana Grande – Break Free ft. Zedd DJ Snake ft. Justin Bieber – Let Me Love You Tropical House(トロピカル・ハウス)このジャンルに関しては先に答えを言います。 皆さんご存知のKygoです。 Kygo – Firestone ft. Conrad Sewell 高揚感のあるメロディトロピカルな楽器(マリンバ、パン・フルート、スティール・ドラム等)文字で書いては見ましたが、説明するより聴いた方が早いです。 Kygo 以外にも Faul & Wad Ad や Sam Feldt と言ったDJもいますが、「Tropical House = Kygo」の公式が出来上がっているぐらい有名ですね。 ただ最近は Sigala がこのジャンルで猛追している印象を受けます。 2018年9月にリリースされた「Brighter Days」は Tropical House と言うジャンルを超えてとても完成度の高いアルバムです。 Sigala, Ella Eyre – Came Here for Love 夏にはこの Tropical House がピッタリのジャンルです。 Future House(フューチャー・ハウス)ハウスミュージックの派生ジャンルで Electro と Deep の中間で、Oliver Heldens 、Tchami 、Don Diablo と言ったDJ達が有名です。 ハウスビート金属的な音色金属的な音色と言うのは聴いてみるのが早いです。 代表的な曲を2曲。 Don Diablo – Head Up ft. James Newman 1:03~の空間を切り裂くようなサウンドが Don Diablo のカラーですね、素晴らしい。 Tiësto, Oliver Heldens – The Right Song (official video) ft. Natalie La Rose このように曲の雰囲気からも何となくFuture House だな、と言うのが伝わってくると思います。 Bounce(バウンス)オーストラリア生まれのストリートダンス「メルボルン・シャッフル」とEDMが融合したジャンル。 R3hab , W&W , KSHMR , VINAI , Headhunterz と言ったDJ達が有名です。 Big Roomより激しい陽気だが攻撃的なシンセ音が飛び跳ねている雰囲気はこの動画一つ見てもらえればわかるでしょう、最高です。 R3HAB & VINAI – How We Party Groove House(グルーヴ・ハウス)House や Progressive House にグルーヴ感を重視したサウンドを融合したジャンルです。 激しいビートの中にもグルーヴがあり、盛り上がると言うより感じると言った所でしょうか。 Kryder , Will K , Third Party と言ったDJ達が有名です。 Kryder | Tomorrowland Belgium 2018 Bass Music(ベース・ミュージック)重低音でリズミカルなベース音が特徴的なジャンルの包括的な総称。 サブジャンルとして、Drum & Bass , Twerk , Dubstep , Trap 等があります。 この Bass Music からEDM特有の4つ打ちのキックと言ったイメージとは少し変わってくるので順番に見てみましょう。 Drum & Bass(ドラムン&ベース)リズムが特徴的で、疾走感のあるサウンドです。Drum & Bass からはリキッドファンクやジャングル等、様々な派生ジャンルがあるのですが、あまり掘り下げるとEDMから離れて行ってしまうので簡単に。 テンポは150~180前後複雑なリズム(ブレイクビーツ)低いベース音Sigma – Nobody To Love June Miller – We Are Not Human (ft. Hannah Lux) Trap(トラップ)ハードコア・ヒップホップから派生したヒップホップの1つ。 「Trap」と言う言葉自体がストリート由来のもので、本来はドラッグやギャングに関する歌詞を載せた音楽となっているが、近年のEDMフェスにおいてはセットナンバーにTrapを入れることも多い。 テンポは60〜80前後(Trap は Twerk よりテンポが遅い)小刻みに鳴るハイハット音0:26~の「チチチチ」と鳴っている一定のリズムが特徴的。 Twerk(トワーク)ダンスの一種でヒップホップと融合した新しいジャンルとなっており、Diplo や DJ Snake もこのジャンルで曲を提供している。 テンポは90〜110前後(Twerk は Trap よりテンポが速い)ビートに合わせてお尻を激しく振って踊る「Twerk」で検索するとセクシーな動画が満載です。 City Girls – Twerk ft. Cardi B Dillon Francis, DJ Snake – Get Low Dubstep(ダブステップ)レゲエから派生した「ダブ」と「2ステップ」を基調とした音楽。1990年代後半~2000年初頭に、イギリスのロンドンで当時流行の「2ステップガレージ」のダブリミックスから生まれたと言われている。 テンポは140前後の「2ステップ」Wobble Bass(ワブルベース)リバーブが強めのドラムDubstepの中高音を強調してより攻撃的なサウンドになると、ジャンルもBrostep(ブロステップ)と言われ細分化されます。 ただ、Dubstep には派生ジャンルがいくつもあり、あまり気にせずにこれらの特徴の曲を総称してDubstepと呼んでいたりします。 ちなみに Brostep(ブロステップ)と言えばあまりにも有名なこの曲ですね。 Skrillex – Scary Monsters And Nice Sprites 0:40~の部分が Wobble Bass(ワブルベース)と言い、Dubstep の一つの特徴ともなっています。 Tropical House が Kygo なら Brostep は Skrillex と言うぐらいの認知度ではないでしょうか。 Future Bass(フューチャー・ベース)「チルい」と言えばこのジャンルではないでしょうか。 テンポは70~100前後のスローテンポチルい音色キラキラサウンドMarshmello – Summer (Official Music Video) with Lele Pons また、Future Bass に似たジャンルとして Future Trap や Trap から派生した Chill Trap 等がいくつもあります。 いずれ特集を組みたいと思いますので、お楽しみに♪ Bass House(ベース・ハウス)Bass Music 特有の重低音でリズミカルなベース音や Wobble Bass(ワブルベース)を4ビートに乗せた激しいジャンル。 [Bass House] Jauz & Pegboard Nerds – Get On Up 1:14~の4ビートに乗せた Wobble Bass(ワブルベース)が特徴的。 Electro House(エレクトロ・ハウス)エレクトロ・ハウスは1980年代のエレクトロ、シンセポップ、テックハウス等、様々なジャンルから影響を受けているため起源は明確ではありません。 2005年頃に人気が高まり、Porter Robinson、deadmau5と言った有名DJを表す際に使用されました。 エレクトロ・ハウスの特徴は以下の通り。 テンポは100~140前後楽曲の大部分がベースとリズムで構成され、コードやリード楽器の使用は最小限に抑えられる用いられる音色は短くて鋭い音色が特徴で、リフが多用されるベースやシンセの音色をエフェクト(ディストーション、コンプレッサー等)で意図的に汚く加工した音色が用いられる事も多いdeadmau5 – Fn Pig (Cover Art) EDMの曲構成EDMに限らず、近年の音楽業界はDAWと言う音楽制作システムを使って個人的にリリースまで可能な時代です。 有名DJ達の間では「Ableton」「FL Studio」と言ったDAWが人気なのですが、このシステムでの音楽制作に共通するのがパターン化されたサンプル音源です。 DAWを使ってサンプル音源やプラグインシンセでパターンを作って行き、それらを組み合わせる事で曲を完成させる流れが近年のEDMの主流です。 この流れに伴い、EDMは曲全体の構成も一定のパターンが出来上がり、パート別にも一定のパターンとして明確に区別しやすくなっています。 ここでは実際のEDMによる具体例を交え曲構成を詳しく解説します。 EDMにおける曲構成の特徴EDMはある程度パート別に特徴があります。 イントロから始まり、ヴァースからビルドアップを経てドロップへ向かう流れです。 また、楽曲はフックやリフと言った特徴のあるパターンを中心にヴァースやドロップが組み立てられます。 ジャンルによっても傾向があり一つの型に縛られるわけではありませんが、あくまでも特徴として一例を。 EDMの曲構成は通常以下のような進行が多いです。 印象的なフック(リフ)等のイントロヴァースによるAメロ、Bメロビルドアップで大いに期待感を膨らませる最高潮のドロップ(サビ)へ突入以降、ヴァース・ビルドアップ・ドロップの繰り返しアウトロ(エンディング)それでは曲構成を少し掘り下げ見てみましょう。 曲の構成別解説 Intro(イントロ)Introductionの略で前奏・導入部の事。 イントロにはフックやリフと言った手法が使われることも多いが、それ以外にも実に多種多様な表現方法が用いられる。 「イントロが記憶に残るEDM」では以下の曲が参考になります。 キラキラ系イントロ W&W x Darren Styles feat. Giin – Long Way Down (Official Video)Alesso – Cool (Official Music Video) ft. Roy EnglishDavid Guetta & Afrojack ft Charli XCX & French Montana – Dirty Sexy Money (Official Video)シンプル系イントロ Afrojack vs. THIRTY SECONDS TO MARS – Do Or Die (Remix)Alan Walker – Fadedインパクト系イントロ Nicky Romero – ToulouseAvicii – Levels Hook(フック)リフやサビ部分等、文字通り印象的な「引っかかる」フレーズの事。 EDMでは特にメロディとは別で表現されるフックの扱いがポイントとなる。 2019年10月2日「Best of hook and riff on EDM」を公開しました! Riff(リフ)1,2小節の単純に繰り返されるコード進行やフレーズのこと。 ギターで繰り返されるフレーズが多い印象です。 「ギターが心地良いEDM」では以下の曲が参考になります。 Afrojack – SummerThing! ft. Mike Taylor 0:32~Tiësto & Dzeko ft. Preme & Post Malone – Jackie Chan 0:00~その他、イントロからギターリフによるフレーズ多数 Verse(ヴァース)AメロやBメロの事。 Buildup(ビルドアップ)ドロップに向けて高揚感を演出するパート。 ライザーやスネアロール等、エフェクトを多用した特殊効果が多用される。 EDMで使われるテクニックは「EDMの音楽手法」で解説しています。 DROP(ドロップ)ポップスで言う「サビ」だが、EDMでは歌が無くメロディだけの事が多い。 EDMで一番盛り上がるパート。 Breakdown(ブレイクダウン)一旦曲の展開をクールダウンさせ、次の展開へスムーズにつなぐためのパート。 曲の雰囲気を変える効果がある。 Outro(アウトロ)曲を収束に導くパートの事でEndingとも言われる。 実際の曲における具体例ここでは「メロディアスなEDM」で紹介している3曲をピックアップして構成別に解説します。 Tiësto – Red Lights 0:06~ ギターリフによるイントロ0:13~ ヴァース(Aメロ)0:44~ ヴァース(Bメロ)1:14~ ビルドアップ1:22~ ドロップ1:37~ ブレイクダウン1:41~ ヴァース(Aメロ)2:12~ ヴァース(Bメロ)2:43~ ビルドアップ2:50~ ドロップ3:21~ アウトロ(エンディング)シンプルなギターリフから始まり、Aメロ、Bメロを経てビルドアップで高揚感を高め、ドロップへ。 最後は短いアウトロで一瞬の余韻を持たせる手法。 名曲とも言える Tiësto の Red Lights ですが、シンプルな構成で映像とリンクしており、見ていてストーリーに引き込まれる一曲です。 Galantis – Spaceship feat. Uffie 0:05~ ドロップをモチーフにしたシンプルなイントロ0:37~ ブレイクダウン ⇒ ビルドアップ0:53~ ドロップ1:08~ ヴァース(Aメロ) ⇒ 4小節のドロップ1:23~ ブレイクダウン1:31~ ドロップ1:46~ ブレイクダウン ⇒ ビルドアップ2:01~ ドロップ2:16~ ヴァース(Aメロ) ⇒ 4小節のドロップ2:32~ ドロップ ⇒ アウトロ(エンディング)とても多くの技法が用いられた名曲。 これだけドロップを多用しても飽きさせないテクニックはさすが Galantis 。 特に「ブレイクダウン ⇒ ビルドアップ」の緩急を付ける事によって単調になりがちなドロップが常に新鮮に聴こえます。 MVでは日本を舞台に駆け回っているうちにあっという間に3分が過ぎますね。 Galantis 以外にも日本でMV撮影をしているDJを紹介していますので「日本が舞台になっているEDM」を参考まで。 Zedd – Clarity ft. Foxes 0:00~ シンプル系イントロ0:09~ ヴァース(Aメロ)0:39~ ヴァース(Bメロ)0:54~ ドロップ(歌) ⇒ ビルドアップ1:09~ ドロップ(コーラス)1:39~ ドロップ(歌) ⇒ ビルドアップ1:54~ ブレイクダウン2:02~ ヴァース(Aメロ)2:32~ ヴァース(Bメロ)2:47~ ドロップ(歌) ⇒ ビルドアップ3:02~ ドロップ(コーラス)3:17~ ビルドアップ3:32~ ドロップ(コーラス&歌)4:02~ ドロップ(歌)4:17~ アウトロ(エンディング)ドロップに向けてAメロ、Bメロと徐々に盛り上がっていく感じが日本的でとても親しみやすい曲となっています。 皆さんお気付きかもしれませんが実はこの曲、一つのコード進行だけを中心に組み立てられています。 全く飽きさせずに一曲を聴かせるのは Zedd の作曲能力の高さを物語っていますね。 天才とは彼の事です。 一つのコード進行で飽きさせないメロディ。シンコペーションに合わせた画面の切り替え。単調な4つ打ちキックとならない緩急を付けたリズム。4:02~最後のドロップに向けた盛り上げる為のドロップ(コーラス&歌)それと聴こえるでしょうか? 最後のドロップへ向け、2:50頃~裏で微かに聴こえるスネアロールの音を。 ビルドアップに向けてさり気無くフェードインしてきます。 「まだアガるのか?」ってぐらいアゲるのには数々のテクニックが潜んでいるんですね。 このようにビルドアップ等のトラックメイキングを含め、単調なコード進行を鮮やかに盛り上げる事ができるようになったのも、EDMが注目される事となった一因でしょう。 「ピアノが印象的なEDM」では Clarity のアコースティックバージョンも掲載していますので是非一度聴いてみてください♪ いかがでしたでしょうか? 色々ありすぎてよくわからない場合は、あまり気にせず好きなジャンルを中心に楽しめば良いかと思います。 こんなに素敵な音楽がYouTube等で簡単に楽しめるなんて、素晴らしい時代に感謝です。 まだまだ詳細については伝えきれませんが、EDMのジャンルや特徴別の紹介については随時更新していきますのでお楽しみに♪ |
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